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Post title icon「エッセンシャル思考」を読みました

はじめに

2 週間ほど前に「限りある時間の使い方」という本を読みました。
こちらの本を買ったときに「エッセンシャル思考」と「エフォートレス思考」という本もあわせて買っていました。

人生でやるべき重要なこと だけを行い どうでもよいこと は絶対にやらない、というものが限りある時間の使い方で紹介されていました。

この考え方は「エッセンシャル思考」「エフォートレス思考」にも出てきており、今回はエッセンシャル思考を自分用にまとめようと思います。

エッセンシャル思考をブログにまとめたら、いよいよ「人生でやりたいこと」を考えて Notion にまとめてブログに記載します。
また、エンジニアとしての将来のキャリアパスについてもあわせて考えてブログに記載します。

エッセンシャル思考とは

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エッセンシャル思考は 「より少なく、しかしより良く」を実現する考え方です。

この世の 99 % は無駄なことであり、重要な 1 % を最小限の努力で成し遂げることを目指します。

過去の自分もそうでしたが、なんでもかんでも手を出してしまうとあらゆる方向に少しずつ力が分散し、総じて見るとなにもなせていないことがあります。
そうではなく、ある 1 つのことがらのみに全力を注いでその事柄を達成します。

有名なエンジニアの方々は「Kubernetes」「Database」「React」など特定の技術に秀でており、その技術に関してカンファレンスへ登壇したり本を書いています。

(ganyariya) あらゆる技術に精通するのは不可能であり、かわりに特定の技術にのみ全力を注ぐことを目指そうと思います。

エッセンシャル思考の要素

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エッセンシャル思考は 3 つの要素で構成されています。

  • 選択
  • ノイズ
  • トレードオフ

です。

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1, 選択

「他の人からいやいややらされた」と義務感でものごとに取り掛かってはいけないと著者は述べています。

そうではなく、与えられた選択肢をよく吟味し、自らの意思で選択することが大切です。

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2, ノイズ

この世にあることの大多数は不要なもの(ノイズ)と考えます。
たとえば、勉強のあいまに Twitter を見る、YouTube を見るのはノイズです。

このようなノイズに左右されるのではなく、「やるべきこと」にのみ時間をかけるようにします。

一番大事なのは「この世にある大多数のものは不要なノイズである」ということです。

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3, トレードオフ

X を選ぶとき U\X は捨てることになります。
このとき、多くの人々は「X も U\X も」なんとか取り組もうとしてすべて中途半端になってしまいます。

そのため、選択肢には「トレードオフ」がつきまとうことを意識する必要があります。

フロントエンド・バックエンド・データベース・コンパイラすべてを勉強しようとすると、それぞれの領域における入り口のところでとまってしまいます。

そのため、あらゆる選択と決断は「それ以外のものごとは捨てている」と考えます。そして、選択したことに全力を注ぎます。

ganyariya はエンジニアを選択しました。そのため、今後の人生においてシェフになることや野球選手になることは不可能です。
「エンジニア」という道を選択したことを大切にし、それ以外の道は強い気持ちで断念しようと思います。

エッセンシャル思考の身につけ方

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エッセンシャル思考を身につける方法として、本書では 3 つの行動からなるサイクルを繰り返すことを進めています。

はじめに、自分の人生にとって重要な選択肢を見極めます。
どうでもいいことを選択してしまうと、その分時間がもったいないからです。

次に、選ばなかったことは徹底的に捨てます。
「隣の芝生は青い」ということわざがあるように、選ばなかったものごとは魅力的に見えます。
しかし、これら選ばなかったものごとは思い切って自分の人生から捨て、かわりに選んだものごとに注力します。

最後に、これらエッセンシャル思考の流れを仕組み(習慣)に落とし込みます。
(ganyariya としては、習慣の章は「習慣について書いているのかこれ…?」となっていましたが…)

見極める技術

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孤独

重要なことを選び出すためには、一人きりで考え込む、集中する時間が必要です。
そのためには、この集中する時間を確実に確保する必要があります。

たとえば、週末に図書館に向かうや、仕事を開始したときから 30 分は MTG を入れず今日やることと仕事の進め方について振り返る、などです。

「限りある時間の使い方」でも、「時間の取り分を確保する」と紹介されており、朝の時間は自分の人生のためにつかう、などが示されています。

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睡眠

よく寝ましょう。昼寝は効率がいいです。

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選抜

絶対にイエスだと言いきれないならそれはすなわちノーである。

「選ばないこと」に関して非常に厳しいルールを設けたほうがいいと書かれています
つまり、「選ぶもの」は非常に少なく、「選ばないもの」は非常に多いです。

具体的な方法として、本書では 「90 点ルール」 が紹介されています。

自分の価値観と照らし合わせて、「90 点未満」の選択肢については容赦なく捨てる、というものです。
あらゆる選択肢における上位 10% 程度しか人生では取り組めない(本当であれば、上位 1 % のやりたいことでもギリギリな気がする)というものです。

ganyariya もこの 90 点ルールを意識してものごとに取り組んでいこうと思います。

捨てる技術

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目標

到達すべき「本質目標」が定まれば、それ以外のものごとは容赦なく捨てられる、というものです。
目標に到達し得ないことに取り組んでも、その目標は叶えられません。(Twitter を 1000 時間見ても、コンパイラは作れません。)
そのため、目標を明確にし、その指向性にあわないものごとは捨てましょう

ここでいう本質目標は

  • 具体的で
  • 刺激的で
  • 計測可能な

目標を指しています。

「コンパイラを作る」という曖昧な目標ではなく、「Go 言語のコンパイラを X という本を参考に XX/XX までに実装する」のように具体化します。

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編集

「より少なく、しかしより良く」を実現するために、人生における余計なものを編集します。

本書で紹介されている「編集」は映画などのコンテンツ制作から来ており、与えられた素材を編集(削除・結合・圧縮・修正)することによって「短い濃縮なコンテンツ」に仕上げます。

編集の 4 原則として以下 4 つが紹介されています。

  • 削除する(選択肢をできるだけ減らしておく)
  • 凝縮する(無駄を減らす)
  • 修正する
  • 抑制する(手を入れなくていい、関わらなくていいことには手を出さない)

しくみ化する技術

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バッファ

エンジニアにおける「工数」における見積もり作業における「バッファ」のことです。

工数を見積るとき

  • 不測の事態を想定していない(最もうまく行ったときのスケジュールで考えてしまう)
  • 他者から優秀に思われたい(できるだけ工数を減らして開発する)

ことを考えてしまいます。

しかし、世の中には不確実なことが多く、多くの場合なにかしら障害が発生します。

そのため、工数を見積る際は、自分が想定した工数の 1.5 倍で見積もると良いです。
これによって、それぞれのことがらに余裕が生まれ、ボトルネックが発生することが減ります。

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削減

できるだけ多くのものごとを削減します

とくに、人間がやらなくてよいこと、ミスしやすいものごとについては積極的に自動化して、工数を削減します。

とにかく、自分のやることを減らして楽をしていく、ということを常に考えればよいです。

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前進

偉大な目標を掲げると、多くの場合途中から挫折します。
ganyariya も偉大な目標を掲げがちで、そのたびに挫折しています。

そこで、目標に至るためのルートを想定し、小さなサブ目標を定義すればよいです。
そして、少しずつ着実にこなしていき、モチベーションを維持しながら、最終的な偉大な目標を達成すればよいです。

スタートアップの MVP の思考に近いですが

  1. 最小限の機能をひとまずリリースする
    1. 他の人が見える場所にひとまず出してしまう
  2. 早く、小さく、始める
    1. とにかく小さなものを手軽にはじめていく

のが大事です。

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集中

目の前の問題に全力を注ぎ、遠い未来のものごとには意識を向けないようにします。

複数のものごとを同時に考えると、 CPU と同様にコンテキストスイッチが頻繁に発生し、効率が悪化します。また、精神的にもとても良くないです。

そのため、目の前のものごとに集中し、将来のことは将来の自分に任せます。

「限りある時間の使い方」でも紹介されていましたが、「将来のことだけでなく今を大切にする」に近い考え方かなと感じました。

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未来

エッセンシャル思考を自分の幹となる考え方に据えるようにします。

非エッセンシャル思考の外側にエッセンシャル思考を少しだけ被せるのではなく、「より少なく、しかしより良く」を自分の中央に置きます。

常に「自分に重要なことか」という厳しいルールでものごとを判断し、そうでないものは容赦なく捨てるようにしましょう。

まとめ

本書においては「より少なく、しかしより良く」というエッセンシャル思考を紹介しています。

ganyariya の人生においては「多くをこなせばよりよい結果が得られる」という思考性だったため、真逆のことが書いてありました。
しかし、社会人ならびにエンジニアになってからは「やるべきことは減らした方がいい」「すべてのことは到底できない」ということに気づきました。

トップエンジニアの方々はなにかしらの得意分野を 1 つだけ持っており、その分野を圧倒的に伸ばしています。

ganyariya も「より少なく、しかしより良く」で行動して、特定の技術に注力して伸ばしていこうと思います。

また、この考え方は技術だけではなく、働き方や人生においても通じる、と考えています。

たとえば、仕事を引き受けることに「自分にとって成長できるものか」「重要なものか」で判断し、 90 点未満であれば申し訳ないですが断らせていただく、のがよいと考えています。
(ただ、組織で仕事をしていく以上、やらないといけないことも多くあるので、その場合は「選択した」という意識をもって取り組みます。)